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【旅のいざない】門司駅のホームで見た青い星、そして新幹線から広がる「スローな旅」への贅沢

【旅のいざない】門司駅のホームで見た青い星、そして新幹線から広がる「スローな旅」への贅沢

こんにちは、株式会社東野ビルディングです。

温泉への至福のいざないに続く今回の「箸使い」コラムは、少し時計の針を巻き戻し、私たちの移動手段である「鉄道」と「旅のカタチ」について、ロマン溢れるお話をさせてください。

ビジネスやプライベートで、博多駅や小倉駅から新幹線を利用される方は多いかと思います。今や「のぞみ」に乗れば、小倉から東京までわずか4時間半あまり。スマートフォンでサッとチケットを買い、息をつく暇もなく目的地へ運ばれるそのスピードは、現代ビジネスに欠かせない圧倒的な利便性です。

しかし、新幹線のホームに立つたび、代表の脳裏には、ある懐かしい「原風景」が鮮やかによみがえります。


門司駅のホームで、まだ見ぬ世界に想いを馳せた少年時代

それはまだ、代表が子どもだった頃の記憶です。

当時、九州と本州を結ぶ交通の要所であった「門司駅」のホームには、夕暮れ時になると、全国の乗り物好きの少年たちが憧れた伝説の寝台特急――「ブルートレイン(あさかぜ、さくら、はやぶさなど)」が滑り込んできました。

実は「あさかぜ」は、昭和33年に日本で最初に誕生した、東京と博多を結ぶ伝説の初代ブルートレインです。関門トンネルを抜けるため、本州西端の下関駅や、九州の玄関口である門司駅は、旅の大きなハイライトとなる場所でした。別のエリアへ向かう列車が豪快に機関車を付け替える金属音、独特なオイルの匂い、そしてホームの改札横にある売店に走る乗客たちの活気。夜の闇に浮かび上がる美しい青い車体には、特別な旅情が揺れていました。

少年だった代表は、その東京へと向かう青い星のような列車を見上げながら、「この線路の先には、まだ見ぬどんな世界が広がっているのだろう」と、胸をときめかせ、果てしない未来に想いを馳せていたのです。

さらに代表の記憶には、もう一つ忘れられない強烈な景色があります。それは、この門司駅から山陰本線を経由して、なんと京都府の「福知山駅」まで走るという、移動距離500キロ以上・所要時間18時間超の『日本一過酷な長距離普通列車(824列車)』の姿です。

冷房もない旧型客車が、EF30にひかれてガタゴトと気の遠くなるような旅路へ向けて、静かに早朝の門司駅を出発していく様子を、代表は畏敬の念を込めて見送ったことがありました。(代表は鉄道マニアでもあるのです。)

あの頃の「移動」には、今のようなスピードは一切ありませんでした。しかし、そこには間違いなく、目的地に着くまでの時間をじっくりと味わう、贅沢でスローな時間が流れていたのです。


現代の「弾丸ツアー」の後に、あえてお勧めしたい「スローな旅行」

現在、世の中は効率やタイムパフォーマンス(タイパ)が最優先される時代です。

当社でも、次のコラムでご紹介する予定ですが、「新幹線をフル活用して1分1秒を惜しんで駆け抜けるハイスピードな弾丸ツアー」を計画しています。限られた時間の中でたくさんの刺激を受ける旅は、アドレナリンが出て最高にエキサイティングです。

しかし、そうした息つく暇もないスピードを経験した後にこそ、私たちが大人のライフスタイルとしてあえてお勧めしたいのが、移動そのものを目的とする「スローな旅行」です。

医学的な視点から見ても、情報過多で常に脳がフル回転している現代人にとって、ただ「車窓を流れる景色をぼーっと眺める時間」や「列車の心地よいガタゴトという微振動」に身を委ねる時間は、自律神経を整え、脳の疲労を劇的に回復させる極上のメンタルケアになります。

新幹線のあえて各駅停車(こだま)を選び、各駅のホームで地元の名物駅弁を買いながらのんびり進む旅

お気に入りの愛車や愛機(バイク)に跨り、高速道路を使わずに、昔ながらの国道や旧街道をトコトコと走る旅

目的地へ「いかに早く着くか」ではなく、「目的地までのプロセス(道のり)をいかに愛せるか」。これこそが、大人の旅の醍醐味です。


空間を守るプロとして、旅の中で見つめるもの

私たち株式会社東野ビルディングは、マンション開発や住環境の整備を通じて、皆様が日々過ごす「空間の快適さ」を守っています。

旅に出て、歴史ある駅舎の佇まいに触れたり、細部まで手入れの行き届いた観光列車の内装に感動したりすることは、私たちのモノづくりや空間デザインへの視点を養う上でも、非常に大きな刺激となっています。古き良きものを大切に残し、磨き上げる職人さんたちの技へのリスペクトは、鉄道の旅の中でも常に私たちの胸にあります。

新幹線やスマートフォンの便利さを存分に享受しながらも、心の中にはあの門司駅のホームでブルートレインを見上げ、果てしない福知山行き普通824列車を見送っていた少年時代のような、ロマンや心のゆとりを忘れないでいたい。

効率的なデジタルライフの合間に、あえて時間を贅沢に使う「スローな旅」を挟み込む。そんな大人のメリハリある豊かな暮らしを、私たちはこれからも応援していきます。

まずは次回の「弾丸ツアー編」を楽しみにしていただきつつ、皆様もぜひ、大切なご家族やパートナーと共に、時計を少しだけ遅らせる「スローな旅」の計画を立ててみませんか?

今日も安全な良い旅を!

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